今年は自宅ネットワークを 10G 化するぞ!と思い立ち、年明け早々いろいろ機材を調達してました。 ようやく手元にそろったので、買ったものについて紹介しようと思います。
これから自宅ネットワークを 10G しようという方の参考になればと思います。
- ヤマハ SWX3220-16MT
- MikroTik CRS326-24S+2Q+RM
- Mellanox MCX311A-XCAT
- ダイレクトアタッチケーブル(DAC)
- 10GBASE-T SFP+モジュール
- 10GBASE-SR SFP+モジュール + 光パッチケーブル
- PRIMERGY TX1310 M1
- まとめ
ヤマハ SWX3220-16MT
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— tama (@mscle11) 2022年1月5日
ヤマハ製の 10G 対応の L3 スイッチです。 今は同じくヤマハ製のルーター RTX830 を L3 スイッチとしても使用しており、10G 化した際にそこがボトルネックになるため、ちょっと高かったですが購入しました。 25 万円くらいしました。
後述していますが、DAC に対してはベンダーロックがかかっている点に注意が必要です。
この価格帯の 10G 対応の L3 スイッチはあまり選択肢がないようで、SWX3220-16MT は割と候補に入ってくるんじゃないかと思います。 ほかに候補を挙げるなら NETGEAR の M4300-8X8F や FS の S5860-20SQ あたりでしょうか。
MikroTik CRS326-24S+2Q+RM
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— tama (@mscle11) 2022年1月10日
MikroTik というラトビアのメーカのスイッチです。 L3 の機能も利用できたりしますが、L2 スイッチとして使用予定です(L3 として使うには性能不足らしいです)。
eurodk から諸々込みで 5.5 万円ほどで購入しました。 この金額で SFP+ ポートが 24 ポートもある激安のスイッチです。 ほかにもモデルはありますが、たくさんポートがあったほうがいいだろう理論で、一番 SFP+ ポートのあるこのモデルを選びました。 40G の QSFP+ ポートも付いていますが使う予定は無いです。
今のところ DAC や SFP+ モジュールで互換性の問題は起きていません。
(2024-09-12 追記)
L3 Hardware Offloading - RouterOS - MikroTik Documentation
RouterOS 7.1 から L3 でもハードウェアオフロードが使えるようになりました。 用途次第では L3 スイッチとしても使用できるかもしれません。
単純な VLAN 間ルーティングのベンチマークですが、ワイヤーレート出たのを確認しました。
RouterOS を v7 に上げると L3 もハードウェアオフロードできるらしいという情報を見かけたので、手元の CRS326-24S+2Q+RM でベンチマークとってみた。単純な VLAN 間ルーティングだけど、ワイヤーレート出てるのを確認。L3 では使わないと思うけど、悪くないな。 pic.twitter.com/6WQMoHZu5H
— tama (@mscle11) 2024年9月11日
Mellanox MCX311A-XCAT
eBay からの荷物が着弾した。箱ぺちゃんこだったけど、中身は無事そう。 pic.twitter.com/tp68TbLJ04
— tama (@mscle11) 2022年1月22日
いつの間にか Nvidia に買収されていた Mellanox の 10G 対応 NICです。 2015 年ころに販売されていたモデルですが、Ubuntu 20.04 でドライバの追加インストールなしで認識しました。
Amazon にある 10G 対応の NIC は安くても 1 万円程度しますが、これは eBay で 5,000 円程度で入手可能です。 念のために 4 つ購入しました。
NIC やスイッチの SFP+ ポートはメーカーによってベンダーロックかかっていたり、ケーブルとの相性問題があったりするので、買う前に調べておいたほうが良いです。
ダイレクトアタッチケーブル(DAC)
メーカー純正のケーブルは高いため、FS 製の安価な互換ケーブルを使うことにしました。 各メーカー向けの互換品が用意されていますが、今回は汎用タイプのものを選びました。 とりあえず 0.5 ~ 2 m の SPF+ のパッシブ DAC を数本ずつ適当に買いました。
この DAC は SWX3220-16MT では使用できませんでした。 調べたところ、どうもヤマハのスイッチは DAC に対してベンダーロックがかかっているらしく、純正ケーブルじゃないと使えないようです。 SFP+ モジュールだと問題ないらしいということも分かったので、10GBASE-SR SFP+モジュールを追加で注文することになりました。
このようなリスクもありますが、DAC や SFP+ モジュールの互換品は純正品に比べ数十分の一くらいの価格で買えるので、趣味の範囲で使う分には選択肢として十分ありだと思います。
互換品を扱っているメーカーは FS の他にも 10Gtek や FiberJP などがあります。 価格的には FiberJP が一番安く、品揃え的には FS が一番多いかなと思います。
10GBASE-T SFP+モジュール
SFP+ ポートを RJ45 に変換するやつです。 FS 製の汎用タイプのものを選びました。 調査や検証のためにあったほうがいいだろうと思い、二つ購入しました。
DAC とは違い、これは SWX3220-16MT で問題なく使用できました。
10GBASE-SR SFP+モジュール + 光パッチケーブル
互換品の DAC が SWX3220-16MT で使用できなかったため、追加で購入することになりました。 FS 製の汎用タイプのものを選びました。 NIC の数に合わせて 4 セット購入しました。 これも SWX3220-16MT で問題なく使用できました。
SFP+ モジュールと光パッチケーブルの選び方は次の記事を参考にしました:
- SFP-10G-SRとSFP-10G-LRMとSFP-10G-LRの違いと選択方法について解説 | FS コミュニティ
- OM3とOM4マルチモード:どちらを選択すればよいですか? | FS コミュニティ
自宅サーバーで使用する目的であれば、SFP+モジュールは 10GBASE-SR、光パッチケーブルは LC-LC コネクタのマルチモード OM4 ケーブルが良いと思います。
PRIMERGY TX1310 M1
MCX311A-XCAT が使用できるマシンとして、以前購入した TX1310 M1 を流用することにしました。 それに加え、通信相手として使えるマシンがなかったため、同じ機種をもう一台ヤフオクで 9,000 円程で落札しました。 この二台に MCX311A-XCAT を付けて現在検証を行っています。
まとめ
ここで紹介していないものも含めると、なんだかんだで合計 50 万円以上使っているような気がします(やばい)。 安くはないですが、だいぶ現実的な金額で 10G ネットワークを構築できるようになっているんじゃないでしょうか。
あくまで自分がこれを買ったという紹介なので、状況によって適した製品を選ぶようにしてください。 この製品も良いぞという意見などがありましたらコメントください。
ゴールデンウィーク明けを目途に、検証や構築作業を進めていこうと思います。